02 交通コンサルティングプロジェクト これから先も変わらずに「社会」を支えるために

ナビタイムジャパンが誇る交通ビッグデータを活用し、お客様の課題解決に貢献する交通コンサルティング事業。
自治体や官公庁、民間企業など、さまざまな法人に向けて、サービスを提供しています。
同プロジェクトを代表して2名のエンジニアが、
交通コンサルティング事業だからこそ果たすことができる「社会への貢献」について語ります。

  • Kazuki

    2016年新卒入社
    システム情報工学研究科
    社会工学専攻卒

  • Mai

    2018年新卒入社
    自然科学研究科 環境科学専攻卒

交通・観光ビッグデータを活用し、
移動や地方創生に関するあらゆる課題と向き合う。

Kazuki:ナビタイムジャパンでは、電車やバスなどの公共交通機関から徒歩、自動車、自転車、飛行機にいたるまで、さまざまな移動手段を組み合わせた独自のコア技術“トータルナビゲーション”により、ユーザーの移動をサポートするさまざまなサービスを提供してきました。これら各種サービスのユーザーから取得した交通・観光ビッグデータを活用して、法人のお客様の課題解決にお応えしているのが、交通コンサルティング事業です。

Mai:私は学生時代、環境保全について学び、野生動物管理をテーマにした研究に取り組んでいました。研究を通し、持続的な野生動物管理を行う上では、地域の活性化を促すことも不可欠であると考え「地方創生」に興味を抱くようになりました。また、大学の研究

Mai:私は学生時代、環境保全について学び、野生動物管理をテーマにした研究に取り組んでいました。研究を通し、持続的な野生動物管理を行う上では、地域の活性化を促すことも不可欠であると考え「地方創生」に興味を抱くようになりました。また、大学の研究でデータ分析をした機会を通し、数値的根拠をもとに現状を改善する方法を考えることにやりがいを感じていました。そこで、就職活動では「地方創生」を軸に企業研究を行い、データ分析やコンサルティングを通じて、地方創生に携わっているナビタイムジャパンの交通コンサルティング事業を志望するようになりました。

でデータ分析をした機会を通し、数値的根拠をもとに現状を改善する方法を考えることにやりがいを感じていました。そこで、就職活動では「地方創生」を軸に企業研究を行い、データ分析やコンサルティングを通じて、地方創生に携わっているナビタイムジャパンの交通コンサルティング事業を志望するようになりました。

Kazuki:私も学生時代の専攻が、ナビタイムジャパンの交通コンサルティング事業に興味を抱く大きなきっかけになっています。都市交通研究室に所属し、高齢者のモビリティ改善について研究するうちに、「あらゆる移動を網羅的にとらえ、より快適な移動を実現したい」という願いが芽生えました。就職活動をするなか、鉄道会社や道路会社だと特定の地域や移動手段に限定されたビジネスになるため、自身の希望とのズレを感じました。しかし、あらゆる移動を対象としているナビタイムジャパンなら、移動する全ての人々を対象にした仕事ができることから、私の願いが実現できると考えました。「移動にかかるストレスをなくして、ひとりひとりの限られた

Kazuki:私も学生時代の専攻が、ナビタイムジャパンの交通コンサルティング事業に興味を抱く大きなきっかけになっています。都市交通研究室に所属し、高齢者のモビリティ改善について研究するうちに、「あらゆる移動を網羅的にとらえ、より快適な移動を実現したい」という願いが芽生えました。就職活動をするなか、鉄道会社や道路会社だと特定の地域や移動手段に限定されたビジネスになるため、自身の希望とのズレを感じました。しかし、あらゆる移動を対象としているナビタイムジャパンなら、移動する全ての人々を対象にした仕事ができることから、私の願いが実現できると考えました。「移動にかかるストレスをなくして、ひとりひとりの限られた時間の中に、より有益な時間を生み出す」というビジョンに共感したこともあり、迷うことなくナビタイムジャパンに入社しました。

時間の中に、より有益な時間を生み出す」というビジョンに共感したこともあり、迷うことなくナビタイムジャパンに入社しました。

Mai:Kazukiさんも私も入社以来、交通コンサルティング事業に所属していますが、それぞれ担当の案件が異なりますよね。私は主に、“Japan Travel by NAVITIME”という訪日外国人向けの観光案内アプリから取得できるインバウンドのGPSデータを活用して訪日外国人の動態分析を行い、地域の観光振興や地方創生に携わっています。

Kazuki:私は主に、交通課題の解決に携わっています。具体的には、スマートフォン向けカーナビアプリから取得した走行実績データを活用して、データの分析や可視化を行っています。特徴的なのは、データ分析だけでなく、営業としての役割も果たしていること。交通コンサルティング事業はエンジニアチームと営業チームに分かれていますが、私は2つのチームを横断して関わっており、お客様へのヒアリングから課題抽出、お客様の課題解決に向けた提案、その後のデータ分析に至るまで、一貫して担っています。

変化の著しい時代だからこそ、
変わることなく果たしていくべき役割がある。

Kazuki:ユーザーの走行実績や検索実績など、ナビタイムジャパンが持つ交通・観光ビッグデータを、どのように役立てていくことができるのか。実は、その範囲は大変幅広く、自治体や官公庁、民間企業などさまざまなお客様のニーズに応えてきました。

Mai:たとえば私が担当したある自治体では、「外国人観光客を増やしたい」といったご要望がありました。そこで、外国人観光客の移動ルートや滞在場所などを詳細に分析。国籍などの属性別の観点からデータを見ていくと、その自治体を訪れるまでの旅程がアジア系と欧米豪とで全く異なることがわかりました。そこで、その国籍ごとに異なる旅程の結果をご報告するとともに「国籍ごとに訪問までの傾向が異なるため、それぞれの国籍に合わせた、こういうプロ

Mai:たとえば私が担当したある自治体では、「外国人観光客を増やしたい」といったご要望がありました。そこで、外国人観光客の移動ルートや滞在場所などを詳細に分析。国籍などの属性別の観点からデータを見ていくと、その自治体を訪れるまでの旅程がアジア系と欧米豪とで全く異なることがわかりました。そこで、その国籍ごとに異なる旅程の結果をご報告するとともに「国籍ごとに訪問までの傾向が異なるため、それぞれの国籍に合わせた、こういうプロモーションをこことここのエリアに展開することで、誘客効果が期待されます」といった具体的な観光戦略をご提案しました。

モーションをこことここのエリアに展開することで、誘客効果が期待されます」といった具体的な観光戦略をご提案しました。

Kazuki: お客様のご依頼に応じるだけでなく、エンジニアがそれぞれ独自のテーマをもって研究をすることもあります。私もカーナビアプリから取得した走行実績を分析し、新しく開通した外環自動車道千葉区間の分析を行いました。新しい道路が開通することで、経路や交通量、所要時間などにどのような変化があったのか。開通前と開通後で比較したところ、「都心部方面への通行量が10%以上減り、並行する一般道では所要時間が最大20分短縮されたこと」などがわかりました。これらの研究は自主研究ではありますが、速報としてプレスリリースを出すなど、一般の方々にも広く分析結果を公開しています。このように、移動に関する改善の効果を数値で示すことができる点が交通ビッグデータの強みだと感じています。

Mai:特に最近は、新型コロナウィルスの影響により人々の移動が

Shun:特に最近は、新型コロナウィルスの影響により人々の移動が大きく変化しています。ナビタイムジャパンが保有するデータは過去の蓄積データに加え、直近の傾向もほぼリアルタイムで把握することができます。交通コンサルティング事業では、これらのデータを活用して、世の中の最新の移動変化を的確に捉え発信しています。そうして発信した内容について、メディアの方から問い合わせをいただいたり、記事として取り上げていただいたりすることが大変ありがたいことに増えてきました。

Mai:大きく変化しています。ナビタイムジャパンが保有するデータは過去の蓄積データに加え、直近の傾向もほぼリアルタイムで把握することができます。交通コンサルティング事業では、これらのデータを活用して、世の中の最新の移動変化を的確に捉え発信しています。そうして発信した内容について、メディアの方から問い合わせをいただいたり、記事として取り上げていただいたりすることが大変ありがたいことに増えてきました。

Kazuki:同感です。人々の移動実績を日々集計し、移動の変化を分析していると「交通ビッグデータの分析により、ユーザーの実態を把握している」という実感がありますね。一方で、「交通ビッグデータの分析技術だけに囚われてはいけない」という思いもあります。なぜならば、データ分析は手段に過ぎないからです。大切なのは、お客様のニーズを正確に把握し、ニーズに応えるために最も適した提案を行うことにあります。お客様が達成したい“ゴール”を見据えたうえで交通ビッグデータを集計・分析し、お客様に活用して

Kazuki:同感です。人々の移動実績を日々集計し、移動の変化を分析していると「交通ビッグデータの分析により、ユーザーの実態を把握している」という実感がありますね。一方で、「交通ビッグデータの分析技術だけに囚われてはいけない」という思いもあります。なぜならば、データ分析は手段に過ぎないからです。大切なのは、お客様のニーズを正確に把握し、ニーズに応えるために最も適した提案を行うことにあります。お客様が達成したい“ゴール”を見据えたうえで交通ビッグデータを集計・分析し、お客様に活用していただけるような成果物として提示するのですから、私たちの仕事は学生の皆さんが想像している以上に“クリエイティブ”な側面を持ち合わせていると思います。

いただけるような成果物として提示するのですから、私たちの仕事は学生の皆さんが想像している以上に“クリエイティブ”な側面を持ち合わせていると思います。

Mai:確かにそうですね。私も「どのような数値や情報があると、課題解決に向けた施策内容を決める判断ができるのか」と考えながら、お客様の課題と向き合っています。分析結果をまとめるときも、単に分析した結果を羅列するのではなく、お客様が理解しやすいよう図表に加工するなど、分析結果の見せ方も工夫しています。そして何よりも大切なことは、分析して満足するのではなく、お客様が次の具体的な行動に移す根拠や判断材料となる分析結果を示すことだと思っています。

Kazuki: 交通コンサルティングの場合、「社会に貢献している」というやりがいもありますよね。例えば警視庁には、交通信号機の表示サイクル改善用のビッグデータを提供して、道路混雑の解消に役

Kazuki: 交通コンサルティングの場合、「社会に貢献している」というやりがいもありますよね。例えば警視庁には、交通信号機の表示サイクル改善用のビッグデータを提供して、道路混雑の解消に役示サイクル改善用のビッグデータを提供して、道路混雑の解消に役立ててもらっています。世の中の課題解決のため、様々なお客様に交通ビッグデータを活用いただくこの仕事が、まさに私が学生時代に思い描いていた「あらゆる移動を網羅的にとらえ、より快適な移動を実現したい」という願いの実現にも繋がっており、今の仕事に大きなやりがいを感じています。

立ててもらっています。世の中の課題解決のため、様々なお客様に交通ビッグデータを活用いただくこの仕事が、まさに私が学生時代に思い描いていた「あらゆる移動を網羅的にとらえ、より快適な移動を実現したい」という願いの実現にも繋がっており、今の仕事に大きなやりがいを感じています。

Mai:私も地方創生に携わる仕事に興味を持って当社に入社したので、自治体の方々と協力して、地域の課題解決に取り組むことのできる今の仕事にはやりがいを感じています。地域の課題を改善していくうえで、地域の方々のご協力は不可欠ですし、それをコンサルティングやデータ分析の面からサポートしていきたい、というと少しおこがましいですが、「今まで感覚で捉えていたものが、数値的根拠をもって示されると大変にありがたい」とお客様から感謝の言葉をいただいたときには、地方創生に貢献できているのではないかと非常に嬉しく思いました。

世界的な視野で「移動」については、ITの活用によりあらゆる交通機関をシームレスにつなげて、より便利な移動の実現を目指していく「MaaS」の概念が誕生するなど、大きな過渡期を迎えています。しかし、これから先、どのように交通環境が変化していったとしても、ナビタイムジャパンの果たすべき役割が変わることはありません。理念に掲げた「経路探索エンジンの技術で世界の産業に奉仕する」こそが私たち社員の共通目標であり、その実現のために自分のできることに愚直に取り組んでいきたいと思っています。

Mai:私も引き続き、お客様の課題解決をサポートするデータ分析やコンサルティングを行っていくとともに、それらの土台となるデータ作成の基盤作りに携わっていきたいですね。交通・観光ビッグデータを介して、開発とコンサルティングの両方の面から、地域や交通の課題解決にアプローチできるので、データを扱うスキルが身に

Mai:私も引き続き、お客様の課題解決をサポートするデータ分析やコンサルティングを行っていくとともに、それらの土台となるデータ作成の基盤作りに携わっていきたいですね。交通・観光ビッグデータを介して、開発とコンサルティングの両方の面から、地域や交通の課題解決にアプローチできるので、データを扱うスキルが身につくことに加えて、地域の方々と共に課題に向き合い、解決に向けて一緒に歩める点は交通コンサルティング事業ならではのやりがいだと思います。

つくことに加えて、地域の方々と共に課題に向き合い、解決に向けて一緒に歩める点は交通コンサルティング事業ならではのやりがいだと思います。

Kazuki:Maiさんは努力家で、報告書の作成ひとつとっても、お客様目線になってわかりやすい資料の作成を心がけています。頑張り屋のMaiさんなら、きっとこれからもエンジニアとして大きな成果を挙げてくことができると思いますよ。

Mai:ありがとうございます。ナビタイムジャパンは若手でも意見を採用してもらいやすく、どんどん仕事を任せてもらえる環境です。また先輩後輩問わずコミュニケーションが取りやすいので、今後もメンバーと協力しながら、当社の交通・観光ビッグデータを有効に活用し、地域や交通の課題解決、地方創生に貢献できればと思っています。

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